ハムスターは毛づくろいが大好きです!ハムスターはとてもきれい好きな動物で、毛づくろいをするのが習慣になっています。
毛づくろいとは、手足や口を使って自分の体をなめたり、毛並みを整えたりする行動のこと。猫がよくする姿を思い浮かべるとわかりやすいですね。
ハムスターにも個体差があり、中には四六時中毛づくろいをしている子もいます。では、なぜハムスターはこんなに毛づくろいをするのでしょうか?
ハムスターが毛づくろいをする4つの理由
ハムスターの毛づくろいには、主に以下のような意味があります。
① 自分の匂いをつけて安心する
ハムスターは自分の匂いがついている場所を「自分のテリトリー」と認識し、安心感を得ます。毛づくろいをすることで、自分の匂いを全身に広げ、落ち着こうとしているのです。
② 体を清潔に保つ
毛づくろいをすることで、毛についたゴミやホコリを取り除きます。ハムスターはトイレをした後でも丁寧に毛づくろいをするので、とても清潔好きな性格がうかがえますね♪
③ 免疫力アップ!唾液で体を守る
ハムスターの唾液には、ビタミンや抗菌成分が含まれており、毛づくろいをすることで体を守る効果があります。特に、傷ができたときなどは、念入りに毛づくろいをして自己治癒しようとすることもあります。
④ 体温調節(暑さ・寒さ対策)
ハムスターは毛づくろいをすることで、毛の間に空気を含ませ、寒いときは保温、暑いときは熱を逃がす効果を得ています。体温調節のためにも、毛づくろいは欠かせない行動なのです。
いつもより毛づくろいが長いときの原因は?
普段の毛づくろいは問題ありませんが、「いつもより長い」「頻繁すぎる」と感じるときは、何らかの理由があるかもしれません。
飼い主が触った後
ハムスターは自分の匂いをとても大切にする動物です。飼い主の手の匂いがつくと、それを消すために毛づくろいをすることがあります。これは自然な行動なので、特に気にしなくても大丈夫です。
寝起き
ハムスターは寝起きに毛づくろいをして、寝ぐせを直したり、体の状態を整えたりします。
環境が変わったとき(引っ越しや掃除の後)
・新しいケージに引っ越したばかり
・床材を交換した後
・巣箱やトイレを掃除した後
このようなタイミングで毛づくろいが増えるのは、環境の変化にストレスを感じ、落ち着こうとしているためです。
新しい環境に慣れると、毛づくろいの頻度も落ち着いてきます。
異常な毛づくろいに注意!病気のサインかも?
通常の毛づくろいなら問題ありませんが、以下のような様子が見られたら注意が必要です。
✔ 毛づくろいが長時間続く(一日中やっている)
✔ 毛が抜けている・ハゲている
✔ 皮膚が赤くなっている・かゆがっている
こういった症状がある場合、皮膚病やダニ・ストレスが原因の可能性があります。
特に「皮膚が赤い」「毛がゴッソリ抜けている」といった場合は、動物病院で診てもらうことをおすすめします。
注意すべきハムスターの毛づくろいの仕草とは?
ハムスターは毛づくろいが大好きな生き物ですが、なかには注意が必要な毛づくろいの仕草もあります。
「ただの毛づくろいだと思っていたら、実は病気のサインだった…!」なんてことにならないように、以下のポイントをチェックしてみましょう。
こんな毛づくろいの仕草は要注意!
・同じ場所ばかり毛づくろい(掻き続ける)している
→ 皮膚のかゆみや炎症、ダニ・寄生虫が原因の可能性も。
・毛のツヤがなく、パサパサしている
→ 栄養不足やストレス、病気のサインかも?
・毛が抜けてハゲている・皮膚が赤くなっている
→ 皮膚病やアレルギーの疑いがあるため、すぐに病院へ。
・元気がなく、毛づくろいもしない
→ 体調不良が進行している可能性あり。早めに対処が必要!
特に、「毛が抜ける」「皮膚が赤くなる」「執拗に掻く」といった症状がある場合は、迷わず動物病院へ連れて行きましょう!
ハムスターは体調を崩すと一気に悪化!
ハムスターは体が小さく、体調を崩すと短時間で悪化しやすい動物です。
最悪の場合、病気に気づいたときには手遅れ…なんてことも。
だからこそ、「何かおかしい」と思ったらすぐに動物病院へ行くことが大切です!
ハムスターを診てくれる病院は意外と少ない?
ハムスターの飼育は一般的になってきましたが、実はしっかり診察できる病院は少ないのが現状です。
「いざというとき、どの病院に連れて行けばいいのかわからない…」とならないために、以下の準備をしておきましょう!
ハムスターを診てくれる動物病院を事前に探しておく
動物病院に電話して「ハムスターの診察が可能か」確認する通いやすい病院を複数ピックアップしておきましょう。
病院探しは飼い主の大切な責任です。「まだ元気だから大丈夫」と思わず、健康なうちに信頼できる病院を見つけておきましょう。
ハムスターの毛並みを良くするための飼育ポイント
ハムスターの毛並みがツヤツヤでふわふわしていると、とても健康的に見えますよね。
しかし、「最近、毛並みが悪くなってきた…」「パサパサしてツヤがない…」 なんて気になることはありませんか?
毛並みの状態は、食事・環境・ケア によって大きく左右されます。
ここからは、ハムスターの毛並みを良くするために気をつけたい飼育ポイントを紹介します!
① 栄養バランスの良い食事を与える
ハムスターの毛並みを良くするためには、毎日の食事のバランスがとても大切 です。
主食はペレットを基本にする
→ ハムスター専用のペレットには、毛や皮膚の健康を保つための栄養素がバランスよく含まれています。
→ シード(ひまわりの種など)ばかり食べさせると、栄養が偏り、毛並みが悪くなる原因に。
野菜やたんぱく質も適量プラス
→ 小松菜やニンジンなどの野菜を少量与えると、ビタミン補給になり毛並みに◎。
→ 煮干しやゆで卵の白身など、たんぱく質を適度に摂ることで健康な毛を作るサポートに。
水分補給もしっかりと!
→ 水分不足は毛並みのパサつきにつながるため、新鮮な水を毎日交換してあげましょう。
② 適切な湿度・温度を保つ
ハムスターはデリケートな生き物なので、湿度や温度の変化によって毛並みが悪くなる ことがあります。
適正な湿度は40~60%
→ 湿度が高すぎるとダニやカビが発生し、毛並みがベタつく原因に。
→ 逆に乾燥しすぎると、毛がパサついてツヤがなくなり、フケが出ることも。
室温は20~26℃をキープ
→ 寒すぎると毛がボサボサになったり、逆に暑すぎると皮脂の分泌が増えて毛がベタつくことも。
湿度が気になる場合は、湿度計を設置して管理 すると安心です!
冬場は乾燥しやすいので、加湿器を使ったり、ケージのそばに水を置くのも◎。
③ 砂浴びをさせる
ハムスターにとって、砂浴びは毛並みを整える大事な習慣 です。
皮膚の汚れや余分な皮脂を落とす
→ 砂浴びをすることで、毛についた汚れや脂を取り除き、毛並みをサラサラに保つことができます。
→ 特に、脂っぽくなりやすいジャンガリアンやロボロフスキーには必須!
ハムスター専用の砂を使う
→ 砂浴び用の砂は、必ずハムスター用のものを選びましょう。
→ 粒子の細かい砂を使うと、毛の間の汚れまでしっかり落とせます。
砂浴び場は清潔に
→ 砂が汚れていると、かえって毛並みが悪くなる原因に。
→ 定期的に砂を交換し、清潔な環境を保ちましょう。
ハムスターの毛並みを美しく保つには、日々の食事・環境・ケアがとても重要 です!
✔ バランスの良い食事(ペレット+野菜+たんぱく質)
✔ 適切な湿度・温度管理(湿度40~60%・室温20~26℃)
✔ 砂浴びをさせる(皮脂を落とし、毛並みを整える)
これらのポイントをしっかり意識して、ハムスターがいつまでもツヤツヤふわふわの毛並み で過ごせるようにしてあげましょう!
まとめ
ハムスターの毛づくろいは健康のバロメーターです。いつもより毛づくろいが長い、毛が抜けている、皮膚が赤くなっている場合は、病気やストレスが原因かもしれません。
毛が抜けたり、皮膚が赤くなっていないか?
元気がなく、毛づくろいをしない状態になっていないか?
これらのポイントをを普段からしっかり観察し、「おかしいな?」と感じたらすぐに動物病院へ行くことが大切です。
そして、万が一に備えてハムスターを診てもらえる病院をリサーチしておくのも忘れずに!ハムスターの健康を守るために、飼い主としてしっかり準備をしておきましょうね!