こいのぼりの意味とは?なぜ鯉なの?お母さん鯉がいない理由も解説!

子育てメモ
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最近、お子さんたちがよく口ずさむあの歌、「屋根より高い鯉のぼり♪」。みなさんも耳にしたことがあるでしょう。

端午の節句が近づくにつれ、こいのぼりを飾る風習がよく見られます。でも子供から「なんで鯉なの?」「他の魚じゃだめなの?魚をなぜ飾る意味があるの?」といった感じで子供たちが不思議そうに尋ねることもありますね。

う~ん、全然知らないままで母親になってしまった…

なぜ鯉なのか、他の魚ではないのか。こいのぼりには、どんな意味が込められているのでしょうか?わかりやすく、深く掘り下げてみましょう。

鯉のぼりを飾る意味

鯉のぼりを飾る習慣には、深い意味があります。

まず、鯉のぼりは男の子の誕生を祝うために用いられることが一般的です。これは、男の子が健やかに成長し、立派な大人になるよう祈る意味が込められています。江戸時代には、武士の家庭では男の子が産まれると家紋のついた幟を立てて祝福しました。その風習が一般にも広まり、一般の家庭でも男の子の誕生を鯉のぼりで祝うようになりました。

また、鯉のぼりには男の子の成長を願うだけでなく、鯉の勇ましい姿が将来の成功や健康を象徴するとも考えられています。鯉は川を逆流し、大きな滝を登るという伝説があります。この姿は、逆境に立ち向かい、困難を乗り越える力強さや勇気を表しています。そのため、鯉のぼりを飾ることで、子供たちに勇気や成長への励ましを与えるとされています。

鯉のぼりが「鯉」の意味や、他の魚ではダメな理由

鯉のぼりが「鯉」の意味や、他の魚ではダメな理由について、分かりやすく説明しますね。

まず、「鯉」の意味ですが、鯉は日本では古くから長寿や強さ、勇気などの象徴とされています。特に、鯉が滝を登る姿は、逆境に立ち向かう力強さや成長への願いを表すシンボルとして広く知られています。そのため、男の子の成長や健やかな育ちを祈る意味を持ち、鯉のぼりに使われるのです。

では、なぜ他の魚ではなく「鯉」が使われるのでしょうか?それは、鯉の特別な意味や伝統が関わっています。江戸時代、武士の家では男の子が生まれると家紋のついた幟を立てて祝福する風習がありました。その後、この風習が一般の家庭にも広がり、鯉のぼりが男の子の誕生を祝うシンボルとして使われるようになりました。鯉のぼりは、男の子の成長や家族の幸せを願う大切な伝統として受け継がれてきたのです。

他の魚ではなく「鯉」が使われる理由は、このような歴史や伝統、そして鯉が持つ象徴的な意味が重要な役割を果たしているからです。男の子がいるママたちも、鯉のぼりを通じて子供たちの成長や幸せを願う気持ちを大切にしていることでしょう。

鯉のぼりの色と吹き流し

鯉のぼりの色についてですが、基本的には「黒→赤→青」の順番で、これは縁起が良い数字である「3色」が用いられます。ただし、最近では子供の数に合わせて緑や黄色、オレンジ色など、様々な色の鯉のぼりもあります。色や数は、家族の状況や好みによって選ぶことができますね。

一般的には、黒がお父さんを表し、赤がお母さん、そして青や緑が子供を表すとされています。しかし、実は赤も緑も子供を象徴する色とされることがあります。

実際に鯉のぼりの歌の歌詞を見てみると、

「やねよりたかい こいのぼり おおきいまごいは おとおさん ちいさいひごいは こどもたち おもしろそうに およいでる」

確かに歌の中にはでてきませんよね?

では、なぜお母さんは表されないのでしょうか?鯉のぼりの歌にもお母さんが登場しませんよね。それには理由があります!

鯉のぼりに実はお母さんがいない理由

鯉のぼりにお母さんが登場しない理由について、端午の節句の歴史を振り返ると、興味深いことがわかります。

元々、端午の節句は男の子の成長を祝う日とされていますが、その起源は実は「女性のお祭り」にあります。

古くは、田植えは女性の仕事であり、旧暦の5月5日は現在の6月初旬にあたる梅雨の時期でした。この日、女性たちは拝殿に集まり、田んぼや水の神を迎え入れ、豊作を祈る儀式を行っていました。

そして、神事が終わると、女性たちは一日だけ家事や仕事から解放され、一晩中遊ぶことが許されたそうです。

端午の節句は、女性たちにとっては一年に一度のお休みの日でした。そのため、お家にはお父さんと子供たちだけが残り、お母さんがいないのはこのためです。

童謡からもうかがえる昔の日本の文化は、興味深く、一見するだけでは分からないことも多いですね。

「吹き流し」の色や意味について

「吹き流し」とは、鯉のぼりの一番上についている五色のヒラヒラした飾りのことです。どの鯉のぼりにもついていますが、その意味について知っていますか?

実は、「吹き流し」には「魔除け」の意味があります。

「五色」(ごしき)は、中国の五行説に由来しています。この説によれば、全ての物は「木・火・土・金・水」の五つの要素から成り立っているとされています。そして、これらの要素はそれぞれが影響を与え合い、全ての要素から守られるという意味を持ちます。

これに基づいて、吹き流しの色には以下のような意味があります。

  • 青 → 木
  • 赤 → 火
  • 黄 → 土
  • 黒 → 水
  • 白 → 金

これらの色は、神道や仏教の思想にも重要な意味を持っています。五色の吹き流しは、家や子供たちを五行の力で守るとされ、家庭に幸運と安全をもたらすと信じられています。

鯉のぼりの意味とは?端午の節句の伝統を知ろう

鯉のぼりは、端午の節句に欠かせない伝統の一つです。この風習には、深い意味が込められています。鯉のぼりは男の子の誕生を祝うために用いられることが多く、その由来には日本の古い文化や風習が関わっています。

昔は、田植えが女性の仕事であり、旧暦の5月5日は女性たちが田んぼや水の神を祀り、豊作を祈る「女性のお祭り」でした。この日は女性たちが一日だけ家事から解放され、端午の節句は彼女たちにとって一年に一度のお休みの日でした。

鯉のぼりの色や形にも意味があります。一番上についている五色の吹き流しは、魔除けの意味があり、五行説に基づいた色使いがされています。これらの色は、家や子供たちを五行の力で守ると信じられ、家庭に幸運と安全をもたらすとされています。

そして、鯉のぼりには実はお母さんが登場しませんが、その理由もわかりやすいものでした。端午の節句は男の子の成長を祝う日とされていますが、もともとは女性のお祭りであり、女性たちにとっては一年に一度のお休みの日だったんですね。

このように、鯉のぼりには日本の古い文化や風習が息づいています。子供たちの健やかな成長や家族の幸せを願う気持ちが込められており、男の子がいないご家庭でも、鯉のぼりを飾ってみるのも素敵なアイデアですね。

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