秋分の日と夏至や冬至の違いは?なぜ秋分の日が休みになるのか?

豆知識
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秋分の日が国民の休日として祝われるのは、その由来にあります。古くから行われている秋季皇霊祭が元になっているんですよ。

秋分の日と同様に、夏至や冬至も注目される日々ですが、なぜ休みにならないのでしょうか?

春分の日は休みになるのに、夏至や冬至は休みにならないのは何故でしょうか?気になりますよね。

ここでは、秋分の日がなぜ休みになるのか、また夏至や冬至がなぜそうではないのか、その理由についてご紹介します!

なぜ秋分の日が休みなのか?昔の神事に起因する理由

秋分の日や春分の日が休みになるのは、その起源が神事に由来しているからなんですね。

昔から秋分の日は「秋季皇霊祭」、春分の日は「春季皇霊祭」と呼ばれ、これらは戦前から祭日とされていました。しかし、当時の日本には今のような祝祭日制度は存在していませんでした。

実際、日本で初めて祝祭日が制定されたのは、明治6年10月14日の「太政府官布告第334号」によるもので、「年中祭日祝日ノ休暇日ヲ定ム」と定められました。その中には、春分の日の前身である「春季皇霊祭」や、秋分の日の「秋季皇霊祭」も含まれていました。

一方で、夏至や冬至は祭日として指定されておらず、それらが休みにならないのは、祝祭日として制定された昔の名残が理由です。

では、秋季皇霊祭とは具体的にどのような神事なのか、以下で詳しく紹介します。

秋季皇霊祭とは何か?

日本で初めて祝祭日が制定されてから5年後の明治11年6月5日、「太政官布告23号」によって「秋季皇霊祭」という祭日が追加されました。

秋季皇霊祭とは、毎年秋分の日に行われる、歴代の天皇・皇后・皇親の霊を祭る儀式です。宮内庁が毎年公開している皇室の「主要祭儀一覧」によれば、「秋分の日に皇霊殿で行われるご先祖祭り」との意味を持っています。

この秋季皇霊祭が秋分の日になるきっかけは、戦後の昭和23年7月20日に制定された「国民の祝日に関する法律」によるものです。

この法律の施行に伴い、旧制度であった「秋季皇霊祭」は廃止され、「先祖をうやまい、なくなった人々をしのぶ日」として秋分の日が新たに設けられました。こうして、昔からの祝祭日が新法律によって引き継がれ、現在も秋分の日や春分の日が国民の休日として祝われているのです。

夏至や冬至が休みにならない理由は?

夏至や冬至が休みにならない理由は、単純にその日に特別な行事がないからと言えます。

彼岸などの行事にも影響を受けず、また宮廷の行事などもないため、特別に休みを設ける必要性がないと見なされたのです。

夏至や冬至が休みにならないことは、特にその日に関連した重要な行事が欠如しているためであり、何か特別な理由があるわけではありません。

また、他の文化の行事である七夕の日やクリスマスなども、祝祭日とされないことからも分かるように、昔の日本には多くの行事が祝日に指定されていなかったのです。

つまり、夏至や冬至が休みにならないのは、特別な行事がなかったことや、法律上の規定がなかったことに起因しています。これによって、夏至と冬至が他の祝日とは異なる扱いを受けているのです。

秋分の日と春分の日

秋分の日と春分の日は、毎年3月と9月のおおよそ22日頃に設定される日です。これらは季節の変わり目を示していて、特に日中と夜間の時間がほぼ同じ長さになる日です。

春分の日

春分の日は春の始まりを告げる日で、昼と夜の長さがほぼ同じになります。つまり、日中と夜間の時間が均等になる日です。これは、地球の中心付近での日の長さが均等になる時期と関係しています。

秋分の日

秋分の日も春分の日と同じく、昼と夜の時間がほぼ同じくらいになります。これが秋の始まりを意味し、日が短くなり、夜が長くなる季節の始まりを知らせる日です。また、収穫の季節の始まりを表すこともあります。

夏至と冬至

夏至と冬至は、それぞれ夏と冬の始まりを示す大切な日です。

夏至

夏至は一年で昼が一番長く、夜が一番短い日です。太陽が一番高い位置にあり、北半球では一番暑い時期の始まりを意味します。これは、地球の自転軸が太陽に対して一番傾いた位置にあるからです。

冬至

冬至は一年で昼が一番短く、夜が一番長い日です。太陽が一番低い位置にあり、北半球では一番寒い時期の始まりを意味します。これも、地球の自転軸が太陽に対して一番傾いた位置にあるからです。

これらの日々は、自然の変化や季節の訪れを知らせる大切な日で、多くの文化や宗教で祝われることもあります。

まとめ

これらの日々は、自然のサイクルや季節の変化を示す重要な日々です。

春分の日と秋分の日は、昼と夜の時間がほぼ同じ長さになる特別な日で、それぞれ春と秋の始まりを象徴します。

一方、夏至と冬至は、太陽の位置に基づいて決まる日で、夏至は昼が最も長く、冬至は昼が最も短い日です。夏至は夏の始まりを、冬至は冬の始まりを示します。

これらの日々は、古代からさまざまな文化や宗教で祝われ、人々の生活や行事に影響を与えてきました。自然のサイクルに対する理解を深め、季節の移り変わりを楽しむとともに、私たちの生活における大切なイベントの一部として、これらの日々を祝うことができます。

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