料理酒やみりんを買おうとしたとき、未成年でも購入できるのか疑問に思いますよね。
子供にお使いを頼む際は、まずその品物が未成年でも購入可能かどうかを確認しましょう。また、買い物リストにはっきりと品名を書くことで、スムーズな購入が期待できます。さらに、買い物の際には子供にお金を渡すだけでなく、購入方法や注意点なども丁寧に伝えることが大切です。
この記事では、未成年が料理酒やみりんを購入する方法や、子供にお使いを頼む際のコツについて分かりやすく解説します!
未成年でも「料理酒」は買えるの?
料理酒と表示されているものは実際には「お酒」ではないので、未成年でも購入することが可能なんです。
「料理酒」という名称には酒の文字が入っていますが、これは実際には「調味料」です。
料理酒は、お酒に食塩や砂糖などを多く含ませており、お酒として飲むことはできません。そのため、調味料として分類されています。
未成年であっても買えるのは、料理酒がお酒としては分類されていないいからですね。
料理酒って酒じゃなければ一体何なの?
料理酒の原料は、日本酒に食塩や砂糖を混ぜたものです。
つまり、アルコール度数は12~14%ほどあり、実際に飲めば(もちろん飲んではいけませんが)酔っぱらいます。
また、塩分の量は3%で、海水と同じくらいの濃度です。一部の商品には砂糖が含まれていることもあります。
そのため、アルコールに弱い方が使う際には、アルコールのピリピリした感覚がわかるはずです。基本的には、火にかけてアルコールを飛ばして使うのが適切ですね。
料理にお酒を使う理由
料理にお酒を使う効果は、素材の良さを引き出すことにあります。お酒を料理に使う主な理由は3つあります。
素材のくさみを消す
魚や肉などの素材に含まれる特有の臭みを、アルコールが消す効果があります。火にかけるとアルコールは揮発し、そのときに臭みも一緒に飛んでいきます。
素材を柔らかくする
アルコールは素材の水分を封じ込め、過剰な加熱による固さを防いでくれます。また、水よりも早く沸騰するため、適切な加熱で素材を柔らかく調理することができます。
うま味を加えて閉じ込める
料理酒に含まれるアミノ酸が、料理にうま味を与えてくれます。また、ブドウ糖やショ糖が素材の味を引き出し、口当たりをよくします。これらの成分はうま味を閉じ込める役割も果たします。
日本酒も料理酒と同様の効果がありますが、風味が異なります。日本酒はコクと米のうま味が特徴ですが、料理酒には日本酒にはない雑味が残っています。
この雑味はアミノ酸が多く残っているため、料理酒に慣れている人が日本酒に変えると物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、この雑味は料理を作る際に適していることもあるのです。
日本酒と料理酒、どちらを選ぶ?
日本酒と料理酒、どちらを選ぶべきかというのはケースバイケースですが、
日本酒を選ぶべき場合
- 日本酒自体のうま味を重視したい場合
- 塩分を気にしている場合
- 下味に塩分を使いたい場合
料理酒を選ぶべき場合
- 安く買いたい場合
- 肉や魚の下味をしっかりつけたい場合
料理酒は調味料であるため、酒税がかからず、日本酒よりも安価に買えます。また、塩分が含まれているため、肉や魚の下味をしっかりつけたいときに適しています。
一方、日本酒の魅力は風味の豊かさにあります。日本酒独特の米の風味は料理酒では味わえません。また、塩分も含まれていないため、塩分を気にする方にもおすすめです。
料理酒としてなら未成年でも日本酒を買える?
さて、それでは料理酒として使うためであれば未成年が日本酒を買うことはできるのでしょうか?
答えは残念ながら、料理に使用する目的であっても、日本酒はお酒ですので未成年が買うことはできません。
もし普段自宅で料理酒として日本酒を使用している場合は、大人が買いに行くしかありませんね。
未成年が購入する場合は、「料理酒」や「発酵調味料」と表示されている商品を選ぶことが重要です。「清酒」や「日本酒」として表示されているものは購入せず、「料理酒」または「発酵調味料」と明記されている商品を選びましょう。
みりんは未成年でも買える?
みりんは未成年でも買えるのでしょうか?
答えはみりんの種類によります。「本みりん」と「みりん風調味料」があります。
本みりん
「本みりん」はお酒に分類され、未成年が購入することはできません。
本みりんは、米や米こうじ、焼酎などの醸造アルコールを加えて作られます。一般的に、本みりんにはアルコール度数が約14%程度含まれています。
そのため、法律上もお酒として扱われます。
みりん風調味料
一方、「みりん風調味料」は調味料に分類されます。米や米こうじにブドウ糖、水あめや砂糖を加えて作られ、アルコールは1%未満です。このため、未成年でも購入が可能です。
みりん風調味料は本みりんよりも値段が安く、火にかけてアルコールを飛ばす必要がないため、和え物などの加熱をしない料理に使うと良さが発揮されます。
ただし、みりん風調味料はアルコールが含まれていないため、悪くなりやすく、冷蔵庫での保存が必要です。
未成年は「本みりん」は購入できませんが、「みりん風調味料」であれば購入が可能です。
本みりんとみりん風調味料の違いと使い分け
本みりんとみりん風調味料にはこのような違いがあり、使い分けについては以下のようになります。
本みりん
- 本みりんはお酒であり、アルコール度数が約14%程度含まれています。
- 料理の風味を引き立てる効果があり、特に和風料理や煮物、炒め物などに使われます。
- 煮詰めることでコクや甘みが増し、深い味わいを与えます。
- アルコールが含まれるため、火をかけて煮詰めることでアルコールを飛ばす必要があります。
みりん風調味料
- みりん風調味料は調味料であり、アルコールが1%未満のものが一般的です。
- 本みりんよりも安価であり、酒税の対象外です。
- アルコールを含まないため、火をかけてアルコールを飛ばす必要がありません。
- 和え物やたれ、煮物、焼き物などに使われ、甘みやコクを与えます。
本みりんはアルコールが含まれるため風味や料理の深みを出すのに対し、みりん風調味料はアルコールを含まず、安価で手軽に使える調味料として利用されます。
まとめ
未成年が料理酒やみりんを購入することはできる?できない?に関する疑問について、解説しました。未成年でも料理酒なら買えますが、日本酒はお酒なので購入は不可。
みりんもにゆいても「本みりん」と「みりん風調味料」に分かれ、未成年は「本みりん」は買えず、「みりん風調味料」は購入可能。
また料理酒やみりんの使い分けや効果についても説明しました。料理酒は調味料として使われ、未成年でも買える一方、日本酒はお酒であるため未成年は買えません。
みりんは未成年でも「みりん風調味料」であれば購入可能であり、使い方や注意点も紹介しました。未成年の買い物の際は、商品の表示や分類に注意することが重要です。