鶏ガラスープの素は、料理好きの家庭では欠かせない万能調味料ですよね。スープはもちろん、炒め物や煮物など、どんな料理にも深い旨みをプラスしてくれるので、私もほぼ毎日使っています。
でも、いざ「さぁ作るぞ!」と思ったときに「鶏ガラスープの素がない…!」と気づいて焦ったこと、ありませんか?私も何度か経験があり、買い置きを忘れた自分を責めつつ、何とか代用品で乗り切ったことがあります。
この記事では、鶏ガラスープの素がないときでも安心して料理を続けられる代用品やその活用法、さらに美味しく仕上げるコツをお伝えします。これを読めば、もう慌てる心配はありませんよ!
鶏ガラスープの素がなくても、代用品を使って安心して料理を続けられます!
鶏ガラスープの素ってどんな調味料?原料は何?
代用品を探す前に、まずは鶏ガラスープの素の正体を知ることが大切です。鶏ガラスープの素とは、鶏肉や野菜のエキスをベースに塩やこしょうを加えた、旨みたっぷりの調味料。顆粒状やペースト状、さらには液体タイプまであり、手軽に料理の味を格上げしてくれる頼もしいアイテムですよね。
鶏ガラスープの素の主な原料は次のとおりです:
- 鶏肉エキス:旨みのベースとなる成分
- 野菜エキス:玉ねぎやにんじんなどから抽出される甘みやコク
- 塩・こしょう:味付けの基本調味料
このような原料を知っておけば、似た風味を持つ別の調味料や食材を使って、鶏ガラスープの素の代わりを作ることができます。
鶏ガラスープの素の代用に向かない調味料
まず先に、鶏ガラスープの素の代用には向かない3つの調味料とその特徴を紹介します。すぐに思い付く調味料ではありますが、この3つは鶏ガラスープの素の代用品としては避けることをおすすめします。
- 白だし
- 白だしは和風だしがしっかり効いていて、味が濃いのが特徴です。和風風味が強く、鶏ガラスープの素の代用には向きません。
- 鰹節や昆布から取られたしっかりとしただしが特徴で、和食によく合います。味付けには薄口醤油や砂糖、みりんなどが使われており、鶏ガラスープの素の代わりに使うことはおすすめできません。
- めんつゆ
- めんつゆは和風だしが強く、味がはっきりしているのが特徴です。鶏ガラスープの素の代用には不向きです。
- 昆布やいりこ、かつおやサバの削り節から取られた濃い和風だしが使われており、醤油や砂糖などでしっかりと味付けされています。味が濃くなるめんつゆは、あっさりした鶏ガラスープの素の代用には向きません。
- うどんスープ
- うどんスープの素は和風だしが効いた優しい味が特徴です。鶏ガラスープの素の代用品としてはおすすめできません。
- 昆布や鰹節から取られたダシのコクがしっかり効いており、薄口醤油や砂糖で味付けされています。和風風味が強いうどんスープの素は、鶏ガラスープの素の代用には適していません。
中華調味料で代用する場合
鶏ガラスープの素の代用として、中華調味料は便利に使えます。以下、代用品としておすすめの代表的な中華調味料を紹介します。
- 創味シャンタン 株式会社創味食品が販売する創味シャンタンは、鶏、豚、玉ねぎ、にんにく、塩などを配合した調味料です。中華以外の料理にも使えるのがポイントです。
- 味覇(ウェイパー) 味覇は株式会社廣記商行の商品です。赤い缶のイラストが印象的で長年の人気を誇る調味料ですよね。鶏、豚、野菜、塩などの原料で作られており、味が濃いため、ベースに使うよりもよりも味付けに使う方が向いています。
- Cook Do®香味ペースト 味の素株式会社のCook Do香味ペースト。こちらはこがしにんにく油や香味油などを配合した、鶏がベースの調味料です。やわらかいペースト状なので使いやすく、香ばしさが魅力で炒め物に向いています。
和風調味料もおすすめ
鶏ガラスープの素の代用として、和風の出汁も意外と使えます。代表的な和風調味料を以下に紹介していきます。
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- ほんだし 味の素株式会社のほんだしは、もうお馴染みですね。味は鰹ベースの出汁です。鶏ガラスープの素の代用としてほんだしを使うというのもおすすめです。ほんだしは和風の料理を作る時に使う調味料です。入れ過ぎると和風感が強く出てしまいますが、あっさりしているので、ちょうどいい味になるよう調節し、入れ過ぎに注意しましょう。
- 海鮮出汁 昆布や帆立貝柱などの海鮮ベースの出汁も代用できます。ただし、魚介類の風味が強いので、鶏ガラの代用品にする場合は出汁を薄く取り、ほかの調味料を加えて使うのが良いでしょう。
- しいたけの出汁 香り高くさまざまな料理に合わせやすいしいたけの出汁も、鶏ガラの代用になりますが、物足りなさを感じるかもしれません。そのため、ほかの調味料を足して使うことをおすすめします。ただし、めんつゆや白出汁などは醤油ベースで味が濃いため、鶏ガラの代用にはあまり向かないですね。
これらの調味料は、鶏ガラスープの素の代用としておすすめですが、塩分量に注意が必要です。塩分量が鶏ガラスープの素より多いため、少量ずつ加えることをおすすめします。
洋風調味料もおすすめ
鶏ガラスープの素の代用として、洋風調味料であるコンソメやブイヨンも使えます。
- ブイヨン ブイヨンは牛すじ肉や鶏ガラから作られた洋風出汁です。鶏ガラスープの素と同じく肉や野菜を原料とするため、代用品としても使用できます。洋風なので風味が異なりますが、いつもとは異なるコクを楽しみたい方におすすめです。
- コンソメ コンソメはブイヨンと野菜を煮込んだスープです。同様に肉や野菜を原料とするため、鶏ガラスープの素の代用品として使えます。やはり風味が異なりますが、新しい味を楽しみたい方におすすめです。
これらの洋風調味料を使えば、普段とは異なる料理の味わいを楽しむことができます。是非、コンソメやブイヨンを鶏ガラスープの素の代用品として試してみてください。
ダシダもおすすめ
韓国のCJグループが販売するダシダも、鶏ガラスープの素の代用として使えます。味はいくつかありますが、鶏ガラスープの素の代わりにするなら、同じ肉ベースの牛肉味を選ぶのがおすすめです。
原料には牛肉エキス、玉ねぎ、にんにくなどが配合されています。ただし、ダシダ場合もやはり塩分量には注意が必要です。しかしながら、ダシダは鶏ガラに似たコクを出せるので、ぜひ代用してみてください。
代用品を使う際の注意点
鶏ガラスープの素の代用として紹介したこれらのいわゆる「だし」には、塩分量に違いがあります。
- 塩分が多いもの:中華だし、中華万能調味料、コンソメ
- 塩分が少ないもの:和風だし、海鮮だし、しいたけだし、昆布だし
塩分が多い代用品を使う場合は、少しずつ加えながら味を調整しましょう。一方、塩分が少ない代用品や塩分がないものは、料理に合わせた塩やしょうゆなどの調味料で味付けする必要があります。料理の味を引き立てるために、適切な塩分量を確保することが大切です。
自家製で安心!本格鶏ガラスープの作り方
市販の鶏ガラスープの素も便利ですが、たまには手作りしてみませんか?添加物が入っていない自然な味わいを楽しめるうえ、意外と簡単に作れますよ。子どもたちにも安心して食べさせられるので、忙しい日常の中でも「ちょっとひと手間」を楽しむ感覚で挑戦してみてください。
【材料】
スープ1〜1.2リットル分
- 鶏ガラ(1羽分)
- 長ねぎの青い部分(1本分)
- しょうが(薄切り1〜2枚)
- 日本酒(100ml)
作り方の手順
- 鶏ガラをきれいに洗う
まず、鶏ガラに付着している内臓や血合いを流水でしっかり洗い流します。冷凍された鶏ガラは、冷蔵庫で半解凍にすると扱いやすいですよ。骨の隙間まで指でこすりながら丁寧に洗いましょう。 - 熱湯をかけて下処理
ボウルに鶏ガラを入れ、熱湯を回しかけます。このひと手間で表面の汚れや臭みが浮き出てきます。その後、再度流水で洗い流してください。少し手間がかかりますが、きれいなスープを作るためには大切なステップです。 - 鍋で材料を煮込む
鍋に鶏ガラ、長ねぎの青い部分、しょうが、日本酒を入れ、鶏ガラが隠れるくらいの水を加えて強火にかけます。沸騰したら、丁寧にアクを取りましょう。アクをしっかり取ることで、スープが透き通り、美味しさが格段にアップしますよ。 - 弱火でコトコト煮込む
アクを取ったら火を弱め、3時間ほどじっくり煮ます。強火で煮るとスープが濁る原因になるので注意してください。時々アクを取り、水が減ってきたら鶏ガラが隠れる程度まで足しながら煮続けます。 - 濾して完成!
- 最後にスープをザルとキッチンペーパーで濾せば、澄んだ鶏ガラスープの完成です。このままでも美味しいですが、塩や醤油で軽く味を調えると、そのままスープとしても楽しめます。
手作りスープの魅力
手間はかかりますが、無添加で安心なスープは子どもたちの健康にも嬉しいポイント。味付けがされていないので、和風・洋風どちらの料理にもアレンジしやすいのが魅力です。
例えば、長ねぎをセロリに変えれば洋風スープにぴったり!自然な旨みが凝縮されているので、少しの塩味だけで満足感たっぷりのスープが楽しめます。
市販の鶏ガラスープの素は、このような鶏ガラスープをベースに野菜エキスや調味料を加えて加工されたものです。手軽に使えて便利ですが、手作りならではの「素材そのものの味」を堪能できるのは、やはり自家製ならではの特権ですね。
たまには、少し時間をかけて手作りの鶏ガラスープを試してみませんか?料理の基本となるスープを自分の手で作ると、その後の料理がぐっと美味しくなるはずです。特別な日の料理にも、ぜひ取り入れてみてくださいね!
まとめ:鶏ガラスープの素の代用と注意点
鶏ガラスープの素がないときでも、代用品を使って美味しい料理を作ることができます。
しかし、代用品を選ぶ際には注意が必要です。たとえば、白だしやめんつゆ、うどんスープなどは鶏ガラスープの素の代用に向いていません。これらの代用品は和風の味が強く、鶏ガラスープの素とは異なる味わいを持っています。
また、代用品の中には塩分が多いものもあります。塩分が多い代用品を使う場合は注意が必要で、少しずつ加えながら味を調整しましょう。一方、塩分が少ない代用品や塩分がないものは、料理に合わせて塩やしょうゆなどの調味料で味付けすることが重要です。
適切な塩分量を確保しながら、代用品を上手に活用して、美味しい料理を楽しみましょう。