夏祭りや花火大会が終わったあと、「浴衣ってどうやって洗えばいいの?」と迷ったことはありませんか? クリーニングに出すべきか、自宅で洗えるのか、判断に困るお父さん・お母さんも多いと思います。実は、素材によってはおしゃれ着用洗剤「エマール」を使えば自宅でも十分きれいに洗えることをご存知でしたか?
ただし、何も考えずに洗濯機に放り込んでしまうと、色落ち・縮み・型崩れといったトラブルが起きることも。せっかくのお気に入り浴衣を台なしにしてしまってはもったいないですよね。この記事では、浴衣をエマールで洗う前の確認事項から、手洗い・洗濯機洗いの具体的な手順、干し方まで丁寧に解説します。
筆者自身も子どもの浴衣を毎年自宅でエマール洗いしていますが、コツさえつかめば3年以上きれいな状態を保てています。忙しい子育ての合間でも無理なくできる方法なので、ぜひ最後まで読んでみてください。
まず確認!自宅で洗える浴衣かどうかの見分け方

エマールで洗う前に、まず洗濯表示を確認することが大切です。浴衣の素材は大きく分けて「綿(コットン)」「ポリエステル」「綿麻混紡」「絹(シルク)」の4種類があり、素材によって自宅洗いできるかどうかが変わります。
洗濯表示は首元や脇の縫い目あたりについている小さなタグに記載されています。以下の表を参考に、まずは手元の浴衣がどのタイプか確認してみましょう。
| 素材 | 自宅洗い | エマールとの相性 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 綿(コットン) | ◎ | ◎ | 浴衣で最もポピュラー。縮みに注意 |
| ポリエステル | ◎ | ◎ | 洗いやすく扱いが楽 |
| 綿麻混紡 | ○ | ○ | 手洗い推奨。縮みやすい |
| 絹(シルク) | × | × | 必ずクリーニングへ |
洗濯表示に「手洗いマーク(たらいに手のマーク)」や「洗濯機マーク」があれば自宅洗いOKのサインです。逆に「ドライクリーニングのみ(丸にPまたはF)」「水洗い不可(バツ印)」が表示されている場合はクリーニング一択。絹素材の高級浴衣も同様です。子ども用の浴衣や大人のカジュアルな浴衣は綿・ポリエステルが多いので、自宅洗いできるケースがほとんどですよ。
エマールを使った手洗いの手順|基本はこの5ステップ

洗濯表示を確認して「自宅洗いOK」とわかったら、いよいよ洗い方の説明です。まずはより生地にやさしい手洗いの手順をご紹介します。エマールはおしゃれ着専用の中性洗剤なので、デリケートな布地のへのダメージを最小限に抑えてくれます。
ステップ1:洗う前の下準備
まず、えり・そで口・帯を結んだ周辺など汚れが目立つ部分にエマールを直接少量つけ、指の腹で軽くなじませておきます。汚れが浮き上がりやすくなり、全体洗いのときにスルッと落ちてくれます。このひと手間が、洗い上がりのきれいさを左右します。
ステップ2:洗い桶にぬるま湯とエマールを溶かす
30℃以下のぬるま湯を洗い桶(または洗面台)にためます。水温が高すぎると縮みや色落ちの原因になるので注意。エマールの使用量は水3リットルに対してキャップ約半分(約7ml)が目安です。よくかき混ぜて洗剤を完全に溶かしてから浴衣を入れましょう。
ステップ3:やさしく押し洗いする
浴衣を屏風たたみにして洗い桶に入れ、押す・持ち上げる動作を繰り返す「押し洗い」で洗います。ゴシゴシこすったり、ねじったりするのは厳禁。とくに色鮮やかな浴衣は生地同士をこすると色移りする場合があるので、やさしく丁寧に。洗い時間の目安は2〜3分程度で十分です。
ステップ4:しっかりすすぐ
洗い桶の水を一度捨て、新しいぬるま湯で2回すすぎます。洗剤が残ると変色や肌荒れの原因になるので、水が透明になるまで丁寧にすすいでください。このとき、浴衣を強くねじって脱水するのは避けましょう。
ステップ5:タオルで水分を吸い取って形を整える
浴衣を広げてバスタオルの上に置き、くるっと巻いてやさしく押してタオルに水分を移します。洗濯機の脱水を使う場合は、30秒以内の短時間に設定するか、ネットに入れて脱水してください。それ以上かけると型崩れのリスクが高まります。
洗濯機で洗う場合|失敗しないための3つのコツ
「手洗いは時間がかかって大変…」という方には、洗濯機を使う方法もあります。ただし、ふつうの洗濯と同じ設定で洗うのはNGです。次の3つのコツを守れば、洗濯機でも安全に洗い上げることができます。
- コツ①:洗濯ネットに入れる 浴衣は必ず大きめの洗濯ネットに屏風たたみで入れて洗いましょう。他の衣類との絡まりや摩擦による生地傷みを防ぎます。
- コツ②:「手洗いコース」または「おしゃれ着コース」を選ぶ 洗濯機の設定は回転数が少なくやさしく洗えるコースを選択。洗剤はエマール(おしゃれ着用)を規定量使います。通常の洗剤や漂白剤は生地を傷める原因になるので使用しないこと。
- コツ③:脱水は短時間に設定する 脱水時間は30秒〜1分程度に設定します。長時間の脱水は縮みや型崩れの大敵。少し水分が残る状態で取り出し、すぐに形を整えて干すのがベストです。
この3つさえ守れば、洗濯機でも十分きれいに仕上がります。ポリエステル素材の浴衣であれば特に問題なく洗えるので、洗濯機洗いを活用するのもおすすめです。
干し方と仕上げ|シワをつくらないポイント

洗い方と同じくらい重要なのが干し方です。ここを雑にしてしまうと、せっかくきれいに洗えてもシワだらけの仕上がりになってしまいます。
干すときは浴衣専用の「着物ハンガー(和装ハンガー)」を使うのがベストです。袖を通して水平に広げて干すことで、生地の重みによるシワや歪みを防げます。和装ハンガーは100円ショップや楽天市場などで500〜1,000円程度で手に入るので、一本持っておくと毎年重宝しますよ。
和装ハンガーがない場合は、普通のハンガー2本を使って袖部分を支える形で干すと代用できます。干す場所は直射日光を避けた風通しの良い日陰が基本。綿素材は日光に当てすぎると色があせやすく、ポリエステルも熱に弱いので、室内干しか日陰干しを心がけましょう。
半乾きの状態でアイロンをかけると、シワがよりきれいに伸びます。アイロンの温度は素材に合わせて調整してください。綿なら「中〜高(140〜160℃)」、ポリエステルなら「低(80〜120℃)」が目安です。当て布をしてスチームを使うと、さらに生地に優しく仕上がります。
洗った後の保管方法も大切!来年もきれいに着るために
浴衣を次のシーズンまで保管するときの注意点も押さえておきましょう。洗い終わった浴衣は完全に乾燥させてから収納するのが鉄則です。湿気が残ったままだとカビや黄ばみの原因になります。
収納する際は、着物と同じように「本だたみ(ほんだたみ)」か「三つ折り」にしてたとう紙(和紙)に包むのが理想的です。ただし、お子さんの浴衣などカジュアルなものであれば、クリアボックスや引き出しにきちんとたたんで入れておくだけでも十分です。防虫剤は浴衣に直接触れないよう、一緒に入れる袋や引き出しの隅に置いてください。
また、年に1〜2回は収納場所の換気をして、湿気がこもらないよう気をつけましょう。これだけで、翌年も変色や虫食いのないきれいな状態で浴衣を楽しめますよ。
おわりに
浴衣のエマールでの洗い方、いかがでしたか?「クリーニングに出すしかない」と思い込んでいた方も、手順を知れば意外と自宅でも十分ケアできることがわかっていただけたのではないでしょうか。ポイントをまとめると、①洗濯表示で素材を確認する、②エマールをぬるま湯に溶かしてやさしく洗う、③脱水は短時間で干し方にも気を配る、この3点が大切です。
子どもの浴衣は毎年泥汚れや食べこぼしでにぎやかですが(笑)、エマール洗いをマスターしてからは「また来年も着られるかな?」という不安がなくなりました。お気に入りの浴衣を大切に長く使っていただくために、ぜひ今年の夏から試してみてくださいね。何か疑問があれば、コメント欄でお気軽にどうぞ!

